競馬ファンのみならず、ゲーム好きであれば一度は耳にしているであろう「ウイニングポスト」。
この記事では過去のシリーズや特徴、デバイス毎のおすすめタイトルの紹介、どれがいい?という疑問にもお答えしていきます。聞いたことしかないという方も大丈夫。分かりやすく概要から説明していきますね。
競馬ファンでなくともお馴染み、ダビスタと双璧をなすタイトルといって差し支えないでしょう。製造・販売を手掛けるのは「無双シリーズ」、「アトリエシリーズ」など多数のゲームブランドを持つ「株式会社コーエーテクモゲームス」です。
競走馬を生産し、数ある調教メニューを駆使して育て上げ、全国のユーザーと戦い、
そこで得られた報酬を使って、また優秀な馬を生産していく…といった流れでゲームは進みます。
冒頭で触れたダビスタとの違いについて、
ダビスタの目標は、自家生産の血統で最強馬を作ること
これに対しウイニングポストは
馬主、生産者としての名声を得る「牧場経営シミュレーション」
にそれぞれ主眼が置かれているように感じます。
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1993年発売。ウイニングポストシリーズの第一作目。PC-9801というNEC社製のパソコン向けゲームとして発売されました。所有馬の調教や出走登録といった指示は調教師に一任されており、競走馬を介した経営シミュレーションゲームの趣が強い作品となっています。
初期の種牡馬を見ると、皐月賞馬ウィナーズサークル、あっと驚くギャロップダイナ、華麗なる一族ハギノカムイオーなど、80年代オールドファン垂涎のラインナップ。
発売後はPC機種に移植され、スーパーファミコン・メガドライブといった家庭用ゲーム機にも移植されました。
1995年発売。前作より踏襲されたスーパーホース(各世代にいるライバルホース)が大暴れし、歴代のウイニングポストでも指折りの難易度といわれます。
押しも押されぬ大種牡馬サンデーサイレンスをモチーフにしたと噂されるスーパーホースが、スノーウェーブ。ジャパンカップで対峙した際、相手の馬主から「スノーウェーブに勝ったら種牡馬として売ってやる」という打診があります。
発売された95年は、世界と日本にはまだまだ壁があったとされる時代。上から目線の海外勢を打倒するのも楽しみの一つでしょう。
1997年、ウィンドウズ・Macより発売。その後PS、セガサターンなどに移植され、98年度の競馬番組表を搭載した「ウイニングポスト3 プログラム98」も発売されました。
PS版の今作よりシミュレーションゲーム「ジーワンジョッキー」及び「チャンピオンジョッキー」との連動が始まり、ウイニングポストで育てた自分の馬を、「ジーワンジョッキー」及び「チャンピオンジョッキー」上で騎乗できるようになりました。
プレイ時間の「30年間」期限の撤廃や、ライバル馬主の登場、系統やニックスといった配合理論の充実など、大きな変化が見られる一作です。
1998年、Windowsより発売。その後はPS版のほか、マイナーチェンジされたプログラム2000、マキシマム、マキシマム2001など広く派生しました。
完成度が高まったウイニングポスト3をベースに、海外重賞(G2,G3含む)への出走が可能になるなどのプラス要素を加え、マニアック度を高めた一作とも言えそうです。
かつてのポケットステーションにも対応しており、ウイニングジャンパーというミニゲームも出来ました。まさに隆盛を極めた時代という印象がありますね。
2000年、Windowsより発売。初となるPS2への移植と、マキシマム2002、マキシマム2003が発売されました。
競馬を取り囲む人間関係にスポットがあてられた一作であり、個性豊かなライバル馬主が登場します。ステイヤーにこだわる馬主、海外血統にこだわる馬主など。レースはもちろんのこと、生産の場においても、ライバル馬主とのやりとりが生まれ、よりリアルなオーナーシミュレーションが実現されました。
血統面では「因子」の概念が加わりました。「スピード因子」「スタミナ因子」など、9つの因子の組み合わせにより、能力がある程度可視化され、初心者でも血統構築がスムーズに検討できるようになりました。
2002年発売、Windowsより発売。PS2への移植のほか、マキシマム2004、2005年度版や、「ウイニングポスト6 2006」としてPSPでも発売されました。
「海外への挑戦」が大きなテーマであり、条件を満たすことでアメリカやヨーロッパに自分の牧場を建設できるようになりました。いよいよ牧場経営シミュレーションまで海外に進出しましたね。
海外の一流血統の種牡馬はもちろん、新潮流となるダンチヒ系やミスプロ系といった新系統も登場し、一層の広がりを見せています。
一方でウイニングポスト1以来の「予後不良」が復活し、競走馬の酷使に対し一石を投じています。
2004年、Windowsから発売。マキシマム06-09と長きにわたりマイナーチェンジを続け、初のPS3・PSVita移植も果たしています。
これまでのウイニングポストシリーズと大きく異なる点として、
・グレード制導入後の1984年からゲームが始まる
点が挙げられますが、マキシマム2007以降は従来の通り、現役馬がすべて引退した状態からのスタートも選ぶことが可能です。
また、馬主タイプにも2通りあり、
・最初は牧場を所有しておらず、条件を満たして後に建設していくノーマルタイプ
・牧場を所有し、海外種牡馬も種付けできるが、史実競走馬(実在する馬)を購入できない牧場タイプ
のいずれかを、1984年のスタート時に選ぶことになります。
映像面でも進化が見られ、画質はもちろん、直線シーンのズームアップや新たなカメラアングルが追加されました。
2009年、Windowsより発売。従来のナンバリングタイトルとは異なる、新生ウイニングポストという位置づけでした。
PS2,PS3,XBox360,Wiiと多岐にわたって移植され、以下の2つのモードで楽しめます。
・馬主、調教師、騎手の3者からいずれか選択し、与えられた課題をこなして目的達成を目指す「シナリオモード」
・シナリオモードで育てたキャラクターを使用して、世界をめぐる「ワールドモード」
特にシナリオモードにおける、過去のライバルとの対決を異なる目線で楽しめる点が好評だったようです。
2014年、Windows,PS3,PS4,PSVitaより発売。人間関係の要素が大きく追加され、プレイヤーの結婚制度導入により、子孫が愛馬の調教師・騎手を担うことが可能になりました。
また、ナンバリングタイトルとしては初となる調教指示も併せて導入。細かな指示を出すことで、距離適性や脚質の強化を行えるようになりました。“自分で競走馬を育てる”要素が強まりましたね。
「ウイニングポスト8 2017」はニンテンドーSwitch版も発売され、現行の「大阪杯」「ホープフルステークス」といったG1も追加されました。
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2019年、Windows、PS4、ニンテンドーSwitchより発売。マイナーチェンジした「2020」も発売中です。また、下記のような新要素が追加されました。
・子孫継承システム …登場キャラクター(牧場スタッフや記者・ジョッキー・アナウンサーなど)と結婚していくことで、自分を軸にした競馬の人間関係を意のままに構築できます。
・ライバル対決 …ライバルイベントが発生すると、プレイヤー馬を打ち負かそうと、ライバル側が策を講じます。上位騎手の起用や、ライバル馬の出走予定を変更しての直接対決などです。
そこで、上記の「子孫継承システム」で構築した自分だけの競馬チーム力を駆使し、プレイヤー側もライバルを打ち負かしていくことになります。
…さらに、このライバル関係はウマの子孫にも引き継がれ、
2003年の ネオユニヴァース VS ゼンノロブロイ
→2010年の ヴィクトワールピサ VS ペルーサ
のような世代を超えた対決が自身の愛馬で実現するのです。これはアツいですね!
一方で、DLC(課金制コンテンツ)によるカネノチカラが蔓延り、買い切りに慣れ親しんできたオールドユーザー離れを引き起こした点は見逃せない事実ですね。
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こちらはYahoo!モバゲー、DMM.com、my GAMECITY、mixiなどといったインターネットブラウザ上で遊べるタイトルとなっています。基本プレイ無料、アイテム課金制のソーシャルゲームですね。PC・据え置きに特化した買い切りゲームと比較すると、よりライトな層向けの印象が強いです。
ソーシャルゲームらしく、他コーエー社製アプリとの連動イベントや、招待による特典、ログインボーナス、期間限定イベント・イベント報酬などの飽きない工夫がなされています。
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・挑戦したい気持ちの強い方には 難易度が高いウイニングポスト2
・牧場経営シミュレーションとしての完成度の高さで有名なウイニングポスト3
などがおすすめですね。
ウイニングポスト3同様、多くのマイナーチェンジがなされてきたウイニングポスト7がおすすめでしょう。従来のシリーズ経験者には、ウイニングポストワールドも併せておすすめします。
調教機能も楽しめるほか、競馬番組も現行にほぼ近いウイニングポスト8 2018をおすすめします。
ウイニングポスト9ではない理由として、上記したDLCによる重課金者優位の関係があります。不公平感なく楽しめるのは、やはりウイニングポスト8 2018かと思います。
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ライトユーザー向けではありますが、やはり100万人のウイニングポストがおすすめです。
ウイニングポスト自体は、やはり腰を据えてじっくりやることで、確実に成果を得られるタイプのゲームなので、100万人のウイニングポストが気に入った場合は、据え置き型ゲームもしくはニンテンドーSwitchで遊ぶといいでしょう。
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前述の理由の通り、ウイニングポスト8 2018をおすすめします。
PS4,ニンテンドーSwitchにもいえることですが、現在はウイニングポスト9 2020のユーザーが最も多いため、オンライン要素を楽しみたいのであればウイニングポスト9もおすすめします。
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ウイニングポストを未プレイであれば、ぜひ一度はお試しいただきたいタイトルがたくさんあります。身近なハードから、おすすめ作品をプレイしてみてはいかがでしょうか?